済州でどう過ごしているの?

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企画記事:外国人留学生の済州暮らし
ヘッドライン:学んで働いて文化を身に付けながら生活している外国人留学生の済州暮らしを覗いてみよう。

挑戦する姿が美しい:タンジャミン


 

済州大学の国語国文学科に在学中のタンジャミンさんは、シンガポールから来た外国人留学生だ。済州に来て3年目。韓国語は、自然に会話できるレベルだ。

もう大学生活にもすっかり慣れたというタンジャミンさん。平日には学校の授業と課題に時間を費やし、化粧品店で週1回アルバイトをしている。週末には特別な活動をしている。済州道内で行われる勉強会で、人文学と企業実務を学ぶアカデミー活動だ。人文学の本を読みながら文章を書いたり、討論したりするのは、私たち韓国人にとっても簡単なことではないが、外国人がそうした活動をしていることに驚きを隠せない。

「まず、英語版の本があれば英語で読んでいます。課題をこなすのは大変です。でも、助けてくれる仲間や色々な人に出会えてとても満足しています」。学習活動は多少時間がかかるかもしれないが、周りの人の価値を大切に思っているような印象を受けた。

 

 

しかし、タンジャミンさんも、最初はクラブ活動になかなか参加できなかったという。済州大学の学生が「あの人は外国人だ」と考えてなかなか仲良くなれず、自分から親しくなろうとしても気まずい雰囲気になった。そんな偏見に立ち向かって自分から声をかけたタンジャミンさんにとって、今のアカデミー活動は実に大きな挑戦に他ならない。

タンジャミンさんは、次の挑戦を思い描いている。済州大学内の外国人学生による団体JISO(Jeju National University International Students Organization)の会長になることだ。JISOは校内の外国人留学生のために必要な物と情報を提供する組織だ。タンジャミンさんの場合、校内にシンガポールから来た学生が多くないため、助けてもらえないことが山ほどある。他国での生活も大変なはずだが、サポートを受けることさえ難しいとは、さぞ不便だろう。

タンジャミンさんは、自分が率先して済州大学に通っている少数の留学生の手助けをしたいと話した。自分だけの問題として終わるのではなく、周りを助けたいという心が何よりも美しい。

済州の友達にたくさん出会いたいです:黒川まゆ

明るい笑顔で私を迎えてくれた黒川まゆさんは今年、済州島に留学に来た新入生だ。日本の埼玉で韓国語教育を専攻し、協定を結んでいる済州大学に来たのだ。済州に来てからまだ時間があまり経っていないので、週末になると済州のあちこちを見て回り、楽しく過ごしている。「穏やかな済州の景色が大好きです。特に私が住んでいた町では、海を見る機会があまりなかったんですけど、済州の海は全部きれいです!」と月汀里の話をしながら、明るい笑みを浮かべた。まゆさんは、子供の頃から海の近くに住んでみたいというささやかな夢があったという。

 

 

「現地の友達ともっと仲良くなりたいです。せっかく済州に来たのだから」。週末に島内のあちこちに出かけるのも、日本人の友達より韓国人の友達と交流したいからだという。まだ短い大学生活ではあるが、友達に心から感動したこともある。済州に来て間もない頃、具合が悪いのにどうやって病院に行ったらいいのか分からなかったとき、ルームメイトが救急車を呼んで世話をしてくれたのだ。その時、大変感動して「韓国人の情」というテーマで韓国語スピーチ大会にも参加したという。

これから済州で大学生活を送る中で何をしてみたいかと質問したところ、すぐに先日参加した人権キャンプの話をした。日本人と韓国人が参加し、慰安婦問題など様々な人権問題を取り上げる行事で、通訳を担当したというのだ。やりがいのある貴重な経験で、これからもそのような場に積極的に参加したいと話した。両国間のコミュニケーションをサポートしながら、歴史的な問題について共に考えることができ、この上ない経験だったという。

 

 

インタビューが終わった後も、シンガポールから来たタンジャミンさんと日本から来たまゆさんのおしゃべりは尽きることなく、私たちは次の再会を約束した。もしかしたら、私も外国人留学生に対する偏見を持っていて、彼らを遠ざけていたのではないだろうか。他の国の文化を学ぶために行事に参加するのも勉強をするのも良いことだが、周りにいる留学生に声をかけてみよう。それ以上に親密で効果的な文化交流は、おそらくないはずだ。

 

作成日:2016年11月(取材日:2016年10月27日/31日)
カルチャーリポーター:キム・ジウン