済州に奇跡、「ヒューマン・ルネサンス・アカデミー(Human Renaissance Academy)」

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企画記事-ヒューマン・ルネサンス・アカデミー(Human Renaissance Academy)
記事ヘッドライン:済州の人材のゆりかご、民間の寄付で運営される偉大な旅



社団法人ウィズダムシティーが運営するヒューマン・ルネサンス・アカデミー(HRA)は、済州の人材養成所と言えます。済州の大学生を対象に、業務能力(competence)、使命感(commitment)、品性(character)という3つの能力を備えた3C型の人材をめざし、古典を読み、企業実務(case study)、経済史、経営書などを勉強する、体系的な1年課程のプログラムです。第1期から9期まで計248人がこのアカデミーを終了し、今年10期目を迎えました。
HRAアカデミーは、教授チーム、メンタリングチーム、支援チームで構成されています。名作・古典プログラムには、前・現職のジャーナリスト、映画監督、元エジプト大使など多様な分野の専門家が教授チームとして参加し、企業実務と経営書のプログラムは、前・現職の中堅企業家が参加しています。彼らは、他の地域、あるいは外国から飛行機で済州に来て、学生が立派な人材として成長するように教育、指導しています。見返りは期待せず、学生のために惜しみなく能力を寄付しています。メンタリングチームは、現在、済州で活発に経済活動をしている企業家がメンターです。彼らは、5~6人のメンティーの学生に人生、企業情報などの相談に乗ったり、社会の先輩としてネットワークを形成したりしています。HRAの学生が無料で食事し、教授の交通費や宿泊費を賄うなど、円滑にこのシステムを運営できるのは、あたたかい心で後援してくれる人たちがいるからです。このように、HRAは教育を目的とした民間からの寄付で運営される学問団体です。

 


HRAの課程では途中で履修を放棄する人も発生します。週一回の企業実務に加えて、チームのメンバーと額を集めて初めての東洋・西洋の古典を毎日のように読み、これを学業と並行するのは簡単ではありません。何よりも、中間と期末の試験期間にも解決すべき課題が出されるという圧迫から、途中で諦めたいと思うこともあるようです。しかし、チームや同期のメンバー同志が支え合って、ともに修了しようと互いに激励し合うことで、ほとんどの学生は修了します。素晴らしいのはこの課程のすべてが無料だということです。
修了式で修了生は、壇上で泣きながら自分に起きた変化を語ります。自分がこのプログラムを通してどのぐらい成長し、変化したのか、このプログラムが自分にとってどれほどの奇跡をもたらしたのか、学生は涙を流しながら本心を伝えました。皆がともに作る美しい奇跡は、真心を持つ先生と学生の間で生まれるのです。そして、その中心にHRAがあります。

 

記事作成日時:2016年11月13日(取材日時:2016年11月13日)
カルチャーリポーター:キム・ナヨン