済州の青年が作り上げていく新たな青年文化

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企画記事:青年文化
ヘッドライン:読書、討論、映像など日常の集まりを作り、
「これから仲間づくり」「風のコンサート」など新たな機会へ


 

この数年間、済州に移住する人が増えている。転入超過数が年間1万人に上る。しかし済州は以前、激しい人材流出により未来が懸念されるほどだった。今も人口が増えてはいるが、済州で生まれ育った多くの人が、済州を離れ続けている。なぜ、そのようなことが起きているのだろうか。私の中学・高校の友達は「済州には経験と挑戦の機会が足りない」という。私も同じような考えで済州を離れようと思ったことがある。

ところが済州では最近、小さな変化が起きている。そして、その変化の中心には20代と30代がいる。経験と挑戦の機会が足りないと感じた済州の青年は、済州で経験と挑戦ができる機会を自ら作り出している。

 

筆者は、その代表的な活動がまさに「風のコンサート」だと思う。風のコンサートは舞台に立つことを夢見る青年、そして若い音楽と文化が行き届かない所にやってくる。とても素晴らしい企画だ。舞台に立ちたい人は、誰でも立つことができる。そして2カ月に1回開かれる風のコンサートは、毎回場所を変えて市街地よりも郊外を訪れている。

また他の青年イベントは、済州青年創業協同組合が行う「これから仲間づくり」(旧生活ベンチャー)がある。済州の青年起業家と起業家の卵のネットワーキング•パーティーだといえるが、従来と違う点は、一つのチームのプロジェクトがその日のテーマになることだ。そして、そのプロジェクトについての様々な議論が行われ、協力と助言を引き出している。青年起業家(あるいはその卵)には、不確実な未来への不安の中で、同じ仲間との出会いが大きな応援と原動力になる。このように青年が共に助け合う文化を作っているのだ。

 

 

このような代表的なイベント以外にも、日常の小規模の集まりを行い、新たな文化を作っている。人生の本を共有する「独也青青」、済州青年版の非首脳会談(非正常と首脳会談の造語)討論会「トングランテン」(肉団子の意)、刺激を与える映画や映像を見て話し合う「視聴『前』室」などができた。

こうした変化は、まだ蝶の羽ばたき程度にすぎないかもしれない。しかし、自ら作っていく経験、互いの考えを共有する経験、それを基盤にして新しいものが創出できるよう協力していく挑戦、そうして済州の青年が考えた問題を自ら解決していく機会が増えている。今まさに、済州の未来を切り開いていく青年が羽ばたこうとしている。

 

作成日:2016年11月17日(取材日: 2016年9月15日~11月16日)
カルチャーリポーター:パク•キョンホ