美術? 難しくありませんよ

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カルチャーデザイナー・インタビュー 作家キム・チャンヒ氏
ヘッドライン:芸術と生活は、とても密接に結びついている。すべての美術は日常にある。
作家キム・チャンヒ氏が夢見る済州美術の変化。



美術。難しく感じられる領域だ。そのような偏見をなくそうとしているのは、作家のキム・チャンヒ氏。現在「ダダアート」の代表であり、ワールド・カルチャー・オープン(WCO)で企画を担当している。「ダダアートは、若い作家のための美術運動をしていると言えます。韓国、特に済州島の一般の人たちは、美術にあまり興味がないように感じました。作家も見てくれる人がいてこそ、絵を描き続けるのですが、見に来る人が多くないから生活も大変で、絵を描くのもあきらめてしまいます。多くの人に見てもらえるような展示会を開きたいと思いました。それで、ダダアートでは、主に展示企画に取り組んでいます」。

若い作家のために声を上げるような行動力は今、始まったことではない。美大在学中も学校の運営方式を変えようと学生会長を務め、中国留学時代も留学生を代表して支援を受けるために努力したという。俗に言う権力欲があったとのことだ。しかし、変化を求める彼の情熱は、幼い時から人並み外れていたようだ。

 

 

「中国では展示会を開くと、誰でも気軽に訪れて鑑賞します。しかし、韓国では作品を買う必要もないのに負担に感じます。見てもらうために展示した絵に、距離感を感じる人が多いようです」。買わなければならないという負担感以外にも、絵を鑑賞するとなると、作家の意図を把握しないといけない気がする。そう話すと、キム・チャンヒ氏は次のように答えた。

「絵には答えがありません。見る人が感じたものこそ、答えなのです。韓国には完璧主義的な傾向の人が多いと思います。英語できますかと聞くと、ただできないとばかり言うようにですね。英語の単語を知っているのも、できることと同じなのに。美術も答えがあると思い込んでしまえば、難しく感じられるものです。作家の意図を把握できなかったと、不安にもなりますし」。

ダダアートのホームページには「済州美術の変化を夢見る」というスローガンが書かれている。それでは現在の済州美術について、彼はどのような変化を望んでいるのだろうか。「済州の美術は、既得権層がすべての機会を独占しています。若い作家にチャンスが来ないんです」。上の方では自分たちが維持できる分だけ創作活動をして、後は若い作家のことを考えて機会を与えるべきなのに、それができていない。ただでさえ市場が小さい済州で、若い作家の居場所がなくなっている。「済州に若い作家の作品を展示できる場所をたくさん設ける必要があると思います」。

 

 

キム・チャンヒ氏にとって、美術とは自分を表現する方法だ。「詩人は文字で、歌手は歌で自分を表現しますよね。美術は、私自身を表現する方法です。そして、誰かに自分の作品を見てもらいたいと願うのです」。彼は、すべての芸術分野を用いて、ダダアートを発展させたいとも語った。

沈黙が嫌いだというキム・チャン氏のおかげで、絶え間なく対話を続けた一日。これからも多くの芸術家が、自分を表現できるように応援したくなる時間だった。

 

作成日:2016年10月27日(取材日:10月26日)
カルチャーリポーター:キム・ジウン