1万8千の色の風が吹く「済州」

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企画記事-済州の色1
記事ヘットライン:韓国語で「本色を現す」という言葉は、根底にあるもの、つまりアイデンティティを現すことである。したがって、ある都市や国の固有の色はその文化のアイデンティティだ。


 

流入で急増する人口と不動産市場の活況によって開発が急速に進む済州だが、▽東西南北で異なる趣きを持つ壮大な漢拏山▽「済州の肺」と呼ばれる済州の森「コッジャワル」▽異国情緒あふれる青い海▽刻々と変わる空の色▽火山活動でできた360余りの側火山「オルム」▽無数の星が輝く中山間地域の夜空など、依然として済州の主な観光資源は「自然」である。

しかし、このような自然の大きさ、広さ、形などの造形的な環境だけが、観光客の心をつかんでいるのではない。この自然環境を一幅の絵として完成させるのは「色」だ。韓国語で「本色を現す」という言葉は、根底にあるもの、つまりアイデンティティを現すことである。したがって、ある都市や国の固有の色はその文化のアイデンティティだ。

 

 

色は光の散乱による物理的な現象で、事物に内在する属性ではない。しかし、これほど私たちの感覚をダイレクトに刺激するものはない。色と色があらわす象徴に魅了された抽象派の画家カンディンスキーは、自分だけの「色の象徴体系」を作り、絵を描いた。カンディンスキーの絵は色が感情を示し、彼は色を見つめることで魂が目覚めると信じた。歓喜、爆発、溌剌、蠱惑、退廃、沈着、情熱、狂気、若さ、激励など、色が持つ固有のエネルギーは不安をなくしたり、気分を高めたりする。彼の話も完全に間違っているとは言えず、ある文化の固有の情緒は色に左右されると言っても過言ではない。

 

 

石・風・女が多く「三多島」と呼ばれる済州に、もう一つ多いものがある。済州には毎年、旧暦2月一日になると、天の北の果てにある「ヨンドゥン国」から1万8千の色の風を動かす女神「ヨンドゥン・ハルマン」がやって来るという説話がある。万物の生命を風に乗せて吹き込むヨンドゥン・ハルマンは、花冷えの季節に春の花の種と海産物の種を持って済州にやって来る。

1万8千の色の風が吹く済州。その中で、済州だけの情緒をあらわす「異色の」色は何色だろうか。

写真の説明
秋のススキの道で、自転車に乗る親子
秋の落ち葉とキノコ
海風にさらしたミカンの皮
イカを干す昼間
釈迦の誕生日の済州市内の路地裏-街灯のない路地の提灯
家の草、石の壁、スレートの屋根

 

記事作成日:2016年11月20日(取材日:2016年11月19日)
カルチャーリポーター:パク・ソヒ