「東アジア文化都市2016奈良市」のコア期間プログラム 「古都祝奈良 ― 時空を超えたアートの祭典」

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2016年9月3日から10月23日まで、「東アジア文化都市2016奈良市」のコア期間プログラムとして、約1300年前の歴史や文化が残っている、奈良市の様々な場所で、「古都祝奈良(ことほぐなら)― 時空を超えたアートの祭典」が開催された。

奈良時代の都の中心地である平城宮跡、古都奈良を象徴する社寺や江戸後期の伝統的な町並みが残る、ならまち等を舞台に、「舞台芸術」、「美術」、「食」の3つの部門を中心に様々なプログラムが開催された。アートを通して、往時から伝わる奈良の都の骨格を現代に浮かび上がらせた。


Highlight Projects

1. 美術:蔡國強(ツァイ・グオチャン)の“船をつくる”プロジェクト

期間: 2016年03月26日(土) ~ 2016年10月23日(日)

場所:東大寺

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「東アジア文化都市2016奈良市」のシンボルプロジェクトである“船をつくる”プロジェクトは、中国を代表する現代美術家蔡國強(ツァイ・グオチャン)による、かつて東アジアの海を航行した中国伝統の木製帆船を再現した作品である。国際的に開かれた奈良時代の、象徴的な存在である東大寺で、東アジアの未来を展望する、文化都市のシンボルプロジェクトを実施したことが、非常に意味深いものとなった。


2. 食:Nara Food Caravan Project の饗(あえ)

時 間:10月23日(日) 17:00~20:00

場 所:warehouse 工場跡倉庫

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「饗(あえ)」 は10月23日(日)にwarehouse 工場跡倉庫にて開催された、Nara Food Caravan Project の集大成となるプロジェクトである。饗(あえ)とは古くは日本書紀にも記載されているご馳走・もてなしの料理。素材の味、伝承、由来、それに関わる人々にまつわるストーリーを紡ぎ合わせ、Nara Food Caravan Projectが表現する現代の”饗”として提供された。陶芸家 石井直人さんが今回の饗のために登り窯に火を入れた器をはじめ、吉野の銘木を使ったテーブルや、中央アジアからやってきた敷物など、しつらえにも心を尽くした。


3. 舞台芸術 :万葉オペラ・ラボの「遣唐使物語 ― 名も無き民へのオマージュ―」

期間: 2016年10月01日(土) ~ 2016年10月02日(日)

場所:なら100年会館 大ホール

オペラ「遣唐使」 撮影:阿部稔哉

オペラの研鑽を積みながら奈良の芸術・文化・歴史の魅力を探求し、発信する万葉オペラ・ラボの奈良の芸術・文化・歴史の魅力を探求し、発信する『万葉オペラ・ラボ』による2016年新作公演。2004年に中国・西安で偶然発見された墓誌は、史料にはその名前を留めない無名の遣唐使の名前を明らかにした。墓誌とは、墓に死体とともに納められる小さな石の板のこと。中国名・井真成(せいしんせい)、日本名・葛井真成(ふじいのまなり)の墓誌は、1人の無名の遣唐使の人生を物語るものだ。玄宗皇帝の寵愛を受け、唐の国の大臣となった阿倍仲麻呂、二度の渡唐を経て日本の大臣となった吉備真備、36歳の若さで唐で病死した無名の遣唐使、葛井真成の友情物語を大友直人のタクトで奈良市民も参加し、上演した。

遣唐使として生きることを自らに問いかける歌々と、日本の尺八と筝、中国の二胡、韓国のヘグムの音色が、東アジアの人々の心を繋いた。

(*引用原文出所:city-nara.com/event_info/opera/)


■ 「古都祝奈良 ― 時空を超えたアートの祭典」開催概要

名 称 : 古都祝奈良 -時空を超えたアートの祭典-

期 間 : 2016年9月3日 – 10月23日

会 場 : 奈良市、平城宮跡、東大寺、春日大社、興福寺、元興寺、大安寺、薬師寺、唐招提寺、西大寺、ならまち、なら100年会館 等

アーティスト : 蔡國強,紫舟,チームラボ,サハンド・ヘサミヤン,キムスージャ,川俣正,シルパ・グプタ,ダイアナ・アルハディド,アイシャ・エルクメン,宮永愛子,黒田大祐,西尾美也,田中望,岡田一郎,林和音,西尾美也,SPAC,維新派,万葉オペラ ほか

料 金 : プログラムによる。(展示場所により拝観料、見学料が必要な会場があります)

主 催 : 奈良市、「東アジア文化都市2016奈良市」実行委員会

共 催 : 文化庁